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連携物語:その果てに在りしは

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 おへんじコメントとして使う部分は、その箇所のコメント、御意見や議論などに使っていただければいいかな?…と思います。
通りすがりの一行書き込みも歓迎ですし、文体もあなたの書きやすい形で行っていただいても大丈夫なので、女城主と一緒に物語世界を育てていきましょうね。
この物語はhttp://www2u.biglobe.ne.jp/~ms77/story/のフリージャンルの「その果てに在りしは」にもミラー掲載しています。
可愛らしい(?)ピンクの掲示板で書き入れるのが気恥ずかしい方はそちらから書き込みを行っていただいても大丈夫です。

上部にある「CONFERENCE ROOM」というアイコンを押すと、この連携物語の専用会議室に行くことができます。

なお、ここは参加者の方々で物語を綴るページであり、公告スペースではありません。宣伝活動は一切お断わりいたします。

いっこうにおさまりを見せない悪戯書き込みやspam横行のため、現在はやむを得ず「http://」を書き込み禁止用語に設定しています。
御自身のHPアドレスを書く場合や、文中にリンクを使う場合は「ttp://〜」という形で書いてください。
お客様にはご迷惑とご不便をおかけしますが、御理解とご協力のほど、よろしくおねがいします。

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...山の章:8回 ...

「ご婦人方、よろしいですか?」
 イスケンがテントの外からふたりの女性に声をかけます。
「どうぞ。あら、いい香りね。」
 リゼルがテントの入り口の布をまくると、イスケンの持って来たスープの香りがテントの中に入ります。
「夜は冷えますからね。
 お客人、不自由はないですか?」
「はい。」
「ああ、イスケンです。」
 イスケンは名を告げながら小卓にふたつのカップを置きます。
「イスケン様、よくしていただいて有り難うございます。
 いただきますね。
 あら、この香り―」
 カップを持ったシスラーナはスープの香りに驚きました。まさか故郷を遠く離れた異郷の地で懐かしい味と香りに出会うことになるとは予想もしていなかったのです。
「別大陸風に風味づけをしたんですが、いかがですか?」
「?」
「フォーレット風香草ポタージュ。ささ、リゼルさんもどうぞ。」
 イスケンはリゼルにもスープを勧めます。
―ここまで来てこんなことになってしまうなんて…
 一緒に捕らわれた人たちは皆、わたしを守って「角の一族」に殺害されてしまった…
 囮をよそおって分散した皆は無事に逃げ延びているのかしら。
 それに巫女姫フィアンナ様。
 一日も早く見つけて、神殿に戻るように説得しなければ―
 シスラーナは、ある日唐突にフォーレット大陸の大神殿から姿を消した「魔封じの巫女姫」を思い浮かべました。
 「魔封じの巫女姫」は一時代にひとりです。現在の巫女姫が資格を失うか、力を喪失するか、或いは落命すれば、その時点で別の娘に巫女姫としての力が発現するのです。
 新しい巫女姫の出現の噂がたっていないということは、この世界のどこかにいるであろう現在の巫女姫フィアンナは存命であり、巫女姫の力と資格も失っていないということです。
 しかし、巫女姫の魔封じの力はフォーレットの大神殿でなければ正常には働きません。
 つまり、現在の巫女姫フィアンナが神殿に戻らなければ、世界のあちこちに封印されている魔物が蘇って世界を跋扈することになってしまうのです。
 シスラーナをとらえていた「角の一族」もまた、弱まった封印の力を押し破った魔族の一派でした。

From : ミール・エア・レーテ
2006/05/18(Thu) 01:46 No.14 (7回)
    Res

 
 

 

...Res:山の章:8回 ...

comment3,

From : Sckkjsyk
2009/12/27(Sun) 16:32 No.19 (1回)
   

 
 


 

......山の章:11回... ...

シスラーナの表情が、みるみるうちに変わり、まるで地獄でもみたかのような恐怖におののいた表情に変わっていきました。
外の状況を察したアーティルが叫びました。
「逃げろ、シスラーナ、リゼル!ここは私が食い止める!」
「でも、若君は…」
「グズグズするな!早く!」

シスラーナは逃げ出す瞬間、とっさに先程の短剣を掴んでいました。

「ミンクス、どこまで走れば襲撃者から逃れられますの!?」
リゼルの声が響きます。
「シーッ!見つかっちゃうよ!今探してるから静かにしてて!」
ミンクスが隠れられる場所を見つけるまで、シスラーナは気が変になりそうでした。でも堪えて、ただひたすら、走り続けました。
「今は隠れられる場所はない、だから走らないと…あっ!」

「キャアアアアアア!」
リゼルの悲鳴が響きます。
角の魔物が目の前に現れたのです!

シスラーナは、その姿を見たとき、恐怖と、悲しみと、絶望で、気が遠くなりました。
しかし、気を失いかけたその直前。
シスラーナは、自分が短剣を握っていたことに気づきました。
―あの者たちには通常の人間の武器での抵抗は困難です…
一行の声が蘇ります。それでも彼女はひるみませんでした。

剣を鞘から抜き、魔物を突き刺そうとした、その瞬間。

ガッ!

剣から、白とも青ともつかない、目を開けていられない程の眩い光がほとばしりました。
その光をみた魔物は、一目散に逃げ出しました。

「え…?」

From : アルテミス
2006/12/29(Fri) 23:27 No.17 (1回)
    Res

 
 

 

...Res:...山の章:11回... ...

ダメダメですね。(笑
後がすごくやりづらいかもしれません。
すみません(´・ω・`)

From : アルテミス
2006/12/29(Fri) 23:28 No.18 (2回)
   

 
 


 

...山の章:10回 ...

 リバリスタの有力士族レグラットの若君。
 アーティルの素性を知ったシスラーナは、改めて事情をどう説明するかを考えています。
 アーティルとは初対面ですが、それでも事情を話せば彼は必ず力になってくれるであろうことは察しがつきます。
 しかし、アーティルをこの問題に巻き込むということは、レグラット士族を巻き込むということ…
 ともすればリバリスタまでをもフォーレットで起きた事件に巻き込むことになってしまうのです。
 フィアンナの謎の失踪は、もとはといえば魔封じの神殿を擁しているフォーレットの問題であり、下手をすれば魔物相手にもなりかねないような危険に他大陸を巻き込むとなれば、簡単には切り出せません。

「そういえばフォーレットには大きな神殿がありましたな。」
 バレンが何かを思い出したように切り出します。
 シスラーナの挙動を見たバレンには、彼女の挨拶の作法に心当たりがあったのです。
 バレンの言葉を聞いたアーティルもはっとしました。
 フォーレットの大神殿といえば、「創世主の大神殿」が有名ですが、世界を魔物の恐怖から守る「封魔の大神殿」もまたそのひとつです。
「もしやあなたは神殿に縁の方ではありませんか?」
「仰言るとおりです。」

 シスラーナがバレンの推測に肯定したときです。

 外で騒ぎ声がしました。
 ほぼ同時に強い風がアーティルたちのいるテントをゆさぶります。
 一行の一人がただごとならない様子でテントの布をまくりました。
「何があった!」
「若君、襲撃です!」
「何!?」
 答えようとしたアーティルに白いものがぶつかりました。
 ミンクスです。
「アーティル、ごめん。
 やっぱり見つかっちゃったよ。」

「皆様、すぐに全員避難してください。
 あの者たちには通常の人間の武器での抵抗は困難です。」
 ミンクスの言葉で、シスラーナは襲撃者たちが自分の追っ手であることを悟ったのです。

From : ミール・エア・レーテ
2006/12/04(Mon) 23:22 No.16 (9回)
    Res

 
 


 

...山の章:9回 ...

「リゼル、入るぞ」
 アーティルの声。シスラーナははっとして、居住まいを正した。それを見てから、リゼルが応じる。
「はい若君、どうぞ」
 入り口をくぐってきたアーティルは、シスラーナを見て目を細めた。
「具合は?」
「大丈夫です。おかげさまで・・・」
 シスラーナは包帯の巻かれた肩を触って言った。彼女は笑顔さえも見せたが、アーティルにはひどく弱々しいものに見えた。
「話はゆっくり休んでから・・・と言いたいのだがな。どうも穏やかではないようだ」
「ご面倒を・・・」
 アーティルは手で遮り、シスラーナの正面に座った。長剣がその前に横たえられた。
「失礼いたします。お使いください」
 リゼルがシスラーナに、鞘に収まった短剣を手渡した。彼女に促され、シスラーナはそれをアーティルと同じように自分の前に置いた。
 いつのまにかバレンとイスケンが控えの位置に移動しており、彫像の如くひざまずいていた。
 空気が急に張り詰めるのを感じ取って、シスラーナは背筋を伸ばした。深呼吸を一つ入れ、アーティルとまっすぐ目を合わせる。アーティルはゆっくりと頷いた。
 ランタンの静かな灯の元。アーティルの凛とした声が響いた。
「略式にて失礼仕る。名はアーティル、姓に継ぎしはレグラット。剣名に賜るはヴァスタール」
 アーティルはそこで一拍おいた。
「御名を頂戴仕る」
 シスラーナはそっと立ち上がると、優雅な一礼で返した。衣擦れの静かな音に、穏やかだがよく通る声が続いた。
「シスラーナでございます。姓は遠き地に置き去りのまま。ご容赦くださいますよう」
 そのまま・・・彼女が天へ舞い上がるのではないか、そんな錯覚を全員が覚えた。リゼルが思わず感嘆のため息を漏らす。フォーレット流のそれはアーティル達の知る作法とは違ったが、洗練されたものである事は間違いなかった。
 アーティルがいつもの口調に戻って言った。
「姓はお聞かせいただけないか?」
「・・・ご無礼を働きます」
 シスラーナはうつむいて答えた。レグラット公爵家。シスラーナでも知っている。この地、リバリスタ大陸を三分する士族の一つだ。

From : 要
2006/11/02(Thu) 02:34 No.15 (3回)
    Res

 
 


 

...山の章:7回 ...

「若」
 篝火が照らす中、バレンが歩み寄ってきた。
「歩哨を増やしました」
「ああ、ご苦労」
 アーティルは、崖の方角を見やった。吹き寄せる風に、マントが舞った。
「ここまで来ると思うか?」
「まあ・・・夜のうちはないでしょうな」
 バレンは意味ありげに、剣の位置を直した。
「穏便に行くのなら、夜明け前の移動を進言いたします」
「ふむ・・・」
「とはいえ」
 バレンは手に持っていた地図を、木箱の上に広げた。
「いずれにしろ厄介ですな。あの方角・・・道沿いに進むと鉢合わせしかねません」
「なにせ正体がわからぬ。まだ荒事は避けたいがな・・・」
 地図を覗き込むアーティルに、バレンは深く頷いた。
「若、シスラーナ殿はどうされました?」
 アーティルは親指でテントを示す。
「すぐ話が聞けるとよいがな・・・リゼルが手当てしている」
「若君ー! 先生も! ここでしたか」
 湯気と共に、大柄な男が姿を現した。手にはカップを4つ、器用に持っている。
 戦士イスケン。料理の腕と槍の技なら、隊で並ぶものがいない。
「急ごしらえですがね、いかがですかい?」
「すまない」
 二人がカップを受け取ると、イスケンは満足気な笑顔を見せた。
「御婦人方は?」
「中だ。ああ、うっかり入らんほうがいいぞ」
「心得てやす・・・リゼル殿では、斬られかねませんしな・・・」
 真顔のイスケンに、バレンが苦笑する。
 アーティルは静かにスープを口に含んだ。
「? いつものと違うか?」
「へい、お客人に合わせて、フォーレット大陸風に」
 二人が驚いた顔をする。
「シスラーナ殿か? そうなのか?」
「と、違うんですかい? 髪の色、目の色。そうだと思ったんですがね」
「いや、まだ聞いてないが・・・それにしてもフォーレットだと?」
「本当なら、海の向こうですな・・・」
 バレンはスープに口をつけると、首をゆっくりと振った。
「若・・・。報告しようか迷っていたのですが、お耳に入れておきたい事がございます。ああ構わん、イスケンも聞いてくれ」
「どうした?」
 バレンは珍しく、言葉を選びつつ話し出した。
「先の、シスラーナ殿を追っていた連中の事ですが・・・いや、妙な話なのですが・・・。額にその・・・角のような物を見た、という者が数名おるのです」
「角・・・?」
「角・・・。先生、そりゃ兜じゃねえんですかい?」
 イスケンの言葉に、バレンは頷いた。
「暗がりだからな、そう考えるべきかも知れぬ。だが・・・実は私も見たの
だ」
 アーティルの表情が急に険しくなった。
「イスケン! あいつはどうしてる」
「ミンクス様ですかい? さっき調理場にいらっしゃいやして『フクロウより格好いいでしょ〜?』とかなんとか。あっしにゃよくわかりやせんが・・・」
「くそ、何をのんきな。あいつ、知ってたな・・・!」
「お呼びしてきやしょうか?」

From : 要
2006/05/15(Mon) 21:41 No.12 (2回)
    Res

 
 


 

...山の章:6回 ...

 ミンクスは慌ててその場を離れます。
 それは普通のミミズクがランタンの唐突な光に驚いて飛び去る様子と大差はありません。
「うわ!」
「なんだ、鳥か。驚かせるな。」
「…しかし、どこに消えたんだ?」
「もう少し下流の方もあたってみよう。川に落ちたのなら流されたのかもしれない。」
「そうだな。」
 ふたりはその場をあとにします。

 ―とらわれの身で彼らを見ていたシスラーナの表情と、彼らの主君の様子を交互に想像しながら。

「ふう。」
 ミンクスは近くの木の枝で息をつきました。
 アーティルたちの安全はとりあえず確保できたようです。

 ミンクスの機転によって、シスラーナを連れたアーティルの一行は野営地に戻りました。
 アーティルたちが野営していた場所はシスラーナがいた川べりからはそう遠くはなかったのです。
「これでいいわ。
 とりあえず、ひどい傷はこれだけね。
 あんなところから落ちて運がよかったわね。」
「下が水だったおかげでしょう。
 着替えと手当てを有り難うございます。」
 今シスラーナが着ているのはリゼルの服です。
 さっきまでシスラーナが着ていたマントと長衣は川の水に濡れてしまったので着替えないわけにはいかなかったのです。

 アーティルはテントの外に出ていました。

From : ミール・エア・レーテ
2006/05/11(Thu) 00:33 No.11 (6回)
    Res

 
 


 

...山の章:5回 ...

ミンクスは首を動かしながら、アーティルにいった。
「アーティル、この貸しは高くつくからね〜WWW」
しかし、のんきなミンクスに対してアーティルは余裕がない。
「ああ・・・、わかったわかったよ。」
やがて、ミンクスは川の先にある小さな洞窟があるのに気がついた。
「んー、アーティル?こっから数メートル先に洞窟があるけどひとまず、そこにかくれたら?」
アーティルが目をやると、丁度その洞窟は追っ手のいる崖の下にあり、うまくもぐりこめれば、やりすごすことのできそうな場所であった。
そこで、アーティルはめくばせをする。
すると、バレンとリゼルはシスラーナをエスコートして、洞窟に先にむかった。その間、ミンクスとアーティルは追っ手を見張る。
追っ手は、いまだしつこくこのあたりをさがしている。
その時、追っ手のランタンがミンクスを照らし出した。

From : 氷炎の黒猫
2006/04/08(Sat) 01:56 No.10 (4回)
    Res

 
 


  



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